Ellis Ericson – Y 君編 –

このボードをオーダーしたのは「 2 カ月間のバリ島集中合宿で、サーフィンを上達させたい」という熱い思いを抱えた Y 君が来て 2 週間ほど経った頃でした。

Y 君は 2013 年 9 月初めから 10 月末までの 2 カ月、サーフィンレベルの向上を目指して、ボクのサーフィンスクールレベル UP コースを受講しました。 Y 君の自己申告では、彼のサーフィンの実力は中級くらい。
「アップスーンはできるけれど、リッピングやカットバック、チューブはまだできません」
とのことでした。

Y 君がバリ島に持ち込んだボードはサイズが 5’04” のカーボンファイバー製ボードでした。このボードでバリ島初日、クタリーフのダブル近いコンディションでのサーフィンになりました。
慣れない環境と、今までに体験したことのない大きなサイズに、Y 君は悪戦苦闘! その後も数日、バリ島は大きなスウェルが入っていたため、Y 君は自分の思うようなサーフィンができませんでした。

ボクは、彼にはもっと今のレベルやコンディションに合ったボードを乗るべきだと判断し、ボクのボードの中から選んだボードでレッスンをすることにしました。 以降、日々上達の手ごたえを感じていた彼は、ボクの提案に沿って新しいボードをオーダーする決意を固めました。せっかく来バリのために購入した新しいボードへの愛着から、しばらく迷った様子でしたが、速く上達するために必要だと実感してくれたようです。

ボクは、パドル力を補ってくれること、素早いテイクオフができること、加速するアップスーンとレールを使ったターンを習得できることが、当時の彼に必要なボードだと説明しました。ちょうどバリ島に親しい友人のひとり、Ellis Ericson が滞在しており、彼の削るシングルフィンを勧めました。

Ellis Ericsonは “The Surfer’s Journal” の表紙を飾ったり、DEUS でゲストシェーパーとして呼ばれたりした新鋭のサーファー・シェーパーです。

その Ellis Ericson 、にシングルフィン 6’10” をオーダーすることになりました。

Ellis が Y 君に削ったボードは、ロッカーをおさえ、少し前がかりに幅を持たせたシングルフィンでした。

このボードはテイクオフが早く、うねりから乗れます。レールを波の斜面に入れると加速していき、シングルフィンでありながらボードコントロールがしやすい仕様にしてあります。

10 月初めに Ellis のボードを手にした Y 君は、早速新しいボードでチャングー・バトボロンやオールドマンズで、練習を重ねました。 そして、Ellis のボードに変えてから 3 週間後には、クタリーフやバリアンのダブル近くある波にもどんどん乗れるようになりました 。彼のひたむきな努力と Ellis の素晴らしいボードがマッチした結果でしょう。


日本に帰ってからも彼はそのシングルフィンでマニューバーして楽しんでいるようです。

近い将来にまた、Y 君とバリ島でセッションできる日が楽しみです。 ボクの「いつか手に入れたいボードリスト」に、Ellis のボードはもちろん入っています。

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